今回は、無料で人気のWordPressテーマ「Cocoon」の機能の紹介や使ったみた感想を書いていきます。
WordPressテーマ「Cocoon」の利用を検討している方は、当記事をチェックしてください。
目次
Cocoonについて
「Cocoon」は無料で利用ができるブログ向けのWordPressテーマです。
以前「Simplicity」というテーマを制作していた「わいひら」さんという方が開発しているテーマです。
「わいひら」さんは「寝ログ」というブログを運営しているので、ブロガー視点でテーマを開発しています。
現在はエックスサーバー株式会社が「Cocoon」の開発事業を譲り受けており、わいひらさんは業務提携契約という形で参画しています。
Cocoonの特徴
ここでは、WordPressテーマ「Cocoon」の特徴を解説していきます。
豊富な設定項目で高機能
「Cocoon」は無料にもかかわらず高機能で、豊富な設定項目が用意されています。
管理画面の「Cocoon設定」に進むと、以下の画像のようにたくさんの設定メニューがあります。
![](https://webool.net/wp-content/uploads/2024/11/3e3680400b47ac2e591997f3739488a1-1024x217.jpg)
スキン(デザインパターン)が豊富
「Cocoon」には「スキン」と呼ばれる機能があり、これはCocoonユーザーが制作したデザインパターンです。
スキンを使えば自分でカスタマイズしないでも、豊富なデザインの中から好みのデザインを選択することができます。
シンプル
「Cocoon」は白ベールのシンプルなデザインのテーマです。
デザインが強めに施されたテーマの場合オリジナリティを出すのが難しいのですが、シンプルなテーマはカスタマイズしてオリジナリティが出しやすいです。
SEOのための豊富な機能搭載
CocoonにはSEO用の機能が豊富に実装されています。
「Cocoon設定」の中には、headタグに挿入するコードやメタタグの設定、構造化データの出力設定、日付の表示設定があります。
記事編集画面には、SEO用のタイトルやメタディスクリプション、インデックス(noindexやnoreferrer)の設定が用意されています。
サイト全体と個別ページのSEO設定が用意されているのは便利です。
Cocoonのブロック紹介
Cocoonのブロックの中でも、特に便利なものを取り上げて紹介します。
アイコンボックスブロック
![アイコンボックスブロック(情報)](https://webool.net/wp-content/uploads/2024/12/1a29c355f79512838241904f46d26fa1.jpg)
![アイコンボックスブロック(質問)](https://webool.net/wp-content/uploads/2024/12/63bff52ab390082f768d1c89bb5ca339.jpg)
![アイコンボックスブロック(アラート)](https://webool.net/wp-content/uploads/2024/12/b6987c27841a5008914918f164d51e5a.jpg)
![アイコンボックスブロック(メモ)](https://webool.net/wp-content/uploads/2024/12/65efeda404114fd45028071a32b8e33f.jpg)
アイコン付きのボックスを作成できるブロックです。
上記画像の例など10種類のアイコンを選べます。
特に目立たせたい文章がある場合に便利なブロックです。
タブボックスブロック
![タブボックスブロック(チェック)](https://webool.net/wp-content/uploads/2024/12/1cd72040485b6151b1330d8a02f08640.jpg)
![タブボックスブロック(コメント)](https://webool.net/wp-content/uploads/2024/12/4a97993bafa9298c4e9acc9cdb91d9f4.jpg)
![タブボックスブロック(ポイント)](https://webool.net/wp-content/uploads/2024/12/d5c589dee9ffdf09a9e6448e7bb14bbd.jpg)
左上にタブが表示されるブロックです。
16種類のタブを選ぶことができます。
Cocoonのメリット
高機能
機能面は前述した通り、無料とは思えないほどとてもハイスペックです。
正直無料にもかかわらずモチベーションを維持して開発し続けているというのは、尊敬に値することだと感じます。
無料で同じくらいの機能を実装したテーマは私が認識している範囲では存在していなく、次点でLuxeritasくらいでしょうか。
同じく無料で高機能なLuxeritasですが、現在アップデートが止まっている状態です(2024年11月20日現在)。
利用者が多いので情報を探しやすい
無料なのでCocoonはとても人気のあるテーマで、かなりの利用者がいます。
利用者が多いので、Cocoonに関する情報がネット上にたくさんあります。
そのため、使っていて分からないことがあっても、解決する方法を誰かが記事にしていることが多く自力で解決しやすいです。
100%GPL
GPLというのはWordPressが採用しているライセンスの一種です。
GPLは自由に使用でき、再配布もできるライセンスです。
ただし、WordPressのテーマやプラグイン配布する場合は、同じようにGPLで配布しましょうというのが、GPLの特徴で、本来ではテーマやプラグインの利用に制限をかけることはできません。
世の中には、「1サイトまで」「再配布不可」といったGPLを守っていないテーマやプラグインも存在します。
その点、Cocoonは100%GPLなので、Cocoonを使ってクライアントのためにWebサイトを制作してあげたり、複数のサイトで利用したり、第三者にサイトを譲渡したりと、自由に使用できます。
無料
これは書くまでもないかもしれませんが、「無料」であることがCocoonの大きなメリットです。
有料のWordPressテーマというのは基本的に購入前に試してみることができないため、購入して運用してみないと自分の好みに合っているか分かりません。
有料テーマは購入して思っていたものと違い、後悔する可能性もあります。
無料であれば気軽に導入ができ、もし気に入らなくても金銭的な損失はありません。
Cocoonのデメリット
ここまではCocoonの良い点ばかりを説明してきましたが、デメリットにも触れたいと思います。
デザインは物足りない
CocoonはWebデザイナーがデザインして作成したWordPressテーマではないので、デザイン面では他の人気テーマに劣ると感じました。
細かい点でいうと、フォントや文字サイズ、余白といったところは、調整した方がもっと良くなるかなと思います。
デザインより機能を重視される方であれば、特に問題ないとは思います。
利用者が多いのでデザインが被りやすい
利用者が多いのはメリットである反面、デザインが被りやすいというデメリットでもあります。
他の人とは違う雰囲気のブログにしたいと思っても、CSSを駆使したカスタマイズができないと差別化はしづらいです。
デザインで差別化したいという方は、利用者が少ないマイナーなテーマを利用する必要があります。
ブロックがテーマ依存
Cocoonはテーマ自体でオリジナルのブロックが実装されているので、テーマを変更されるとCocoonオリジナルのブロックで作成した箇所はレイアウトが崩れてしまいます。
テーマによってはオリジナルブロックをプラグインで提供していますが、プラグインであればテーマを変更してもブロックはそのまま使用できるので問題ありません。
もしCocoonでブログを作成してCocoonオリジナルのブロックを使っていると、他のテーマに変更するのが難しくなります。
Cocoonを導入するのであれば、ずっと使い続ける覚悟をするか、オリジナルのブロックを使わないようにする必要があります。
Cocoonを使ってみた感想
Cocoonは無料にもかかわらず、豊富な機能が搭載されています。
これが無料で提供されているのは凄いというのが感想です。
試してみて損はないので、気になる方は一度使ってみてください。